秒速5センチメートルの聖地巡礼スポット5選!参宮橋を中心にルートまで解説
『秒速5センチメートル』は、2007年に公開された新海誠監督による連作短編アニメーション作品です。少年少女の恋模様が描かれており、その切ない物語に心を打たれた方も多いのではないでしょうか。
この作品は、SFやファンタジーなどの要素は一切なく、徹底したロケハンからリアルな現実の世界を表現していることが特徴です。そのため、再現度の高い聖地巡礼スポットが多く存在します。
そんな秒速5センチメートルの舞台は、東京、栃木、鹿児島県です。それぞれの地域に、秒速5センチメートルの世界観を感じられるスポットが多くあります。
そこで本記事では、厳選した秒速5センチメートルの聖地巡礼スポットを紹介します。聖地巡礼に興味のあるアニメファンの方は、ぜひ参考にしてください。
秒速5センチメートルはどんな作品?
秒速5センチメートルは、1人の少年を軸にして描かれる、独立した3本の作品からなる連作短編アニメーションです。第1話の『桜花抄』は、小学校卒業を機に離ればなれとなった主人公の遠野貴樹と篠原明里の再会の物語を描いています。
第2話の『コスモナウト』では、鹿児島に引っ越した貴樹を澄田花苗の視点から描いた物語。第3話『秒速5センチメートル』は、大人になった貴樹の心の彷徨いが描かれています。
徹底的なロケハンによって表現された、新海誠監督ならではの映像美と今ある現実を表現することへのこだわりを追求した作品です。
秒速5センチメートルの聖地巡礼スポット
秒速5センチメートルは、東京→栃木→鹿児島→東京というように、物語が進むにつれて舞台が変わります。どの地域でも再現度が高くなっており、秒速5センチメートルの世界観を味わえます。
ここからは、厳選した秒速5センチメートルの聖地巡礼スポットを5つ紹介していきます。
貴樹と明里が来年も桜を見ようと話す際に通った踏切
貴樹と明里の帰り道に登場
明里の引越し先の最寄駅で登場
貴樹と花苗が帰り道に寄るコンビニのモデル
貴樹が高校卒業後、東京に帰る際に登場
それでは、1つずつみていきましょう。
秒速5センチメートルの聖地①参宮橋踏切
・小学生時代の貴樹と明里が来年も桜の木を見ようと話したシーン
1つ目のスポットは、参宮橋踏切です。作中では、小学生時代の貴樹と明里が来年も桜の木を見ようと話した際に登場しています。
その話をした後、明里の転校が決まってしまうため、印象に残っている人も少なくないでしょう。また、近くの首都高速4号新宿線下の道路には、明里が転校のことを伝えた際の電話ボックスがあります。
参宮橋を訪れる際には、ぜひ一緒に聖地巡礼してみましょう。ちなみに、大人になった貴樹と明里が偶然すれ違った踏切は、参宮橋駅と代々木八幡駅の間にある、青少年センター前交差点の踏切です。
秒速5センチメートルの聖地②参宮橋公園周辺
・小学生の貴樹と明里が一緒に帰っているシーン
2つ目のスポットは、参宮橋公園周辺です。作中では、貴樹と明里が桜舞う中で歩いた道として登場しています。
特に、公園の西側の角にある三叉路は印象的ではないでしょうか。参宮橋公園周辺は、作中に登場した場所が多いためぜひ探してみてください。
また、作中同様に、近くには参宮橋踏切があります。一緒に回ってみると、2人の世界観を楽しめるためおすすめです。
秒速5センチメートルの聖地③岩舟駅
・貴樹と明里が再会するシーン
3つ目のスポットは、岩舟駅です。作中では、栃木に引っ越した明里の最寄駅として登場しています。
昔は有人駅でしたが、今は無人駅になっています。改札を抜けると、明里が貴樹を待っていた待合室があります。
イスのデザインが少し異なるものの、秒速5センチメートルの世界観を楽しめるためおすすめです。2人が歩いたシーンを想像しながら、周辺を歩いてみましょう。
秒速5センチメートルの聖地④アイショップ石堂
・貴樹と花苗がコンビニで飲み物を買うシーン
4つ目のスポットは、アイショップ石堂です。作中では、第2話『コスモナウト』にて、貴樹と花苗がよく行っていたコンビニのモデルとなっています。
このコンビニで貴樹はコーヒー牛乳、花苗はヨーグルッペを買っていました。聖地の場所が種子島のため、訪れるのが難しいところはありますが、ファンならぜひ行ってみたい聖地巡礼スポットです。
秒速5センチメートルの聖地⑤旧種子島空港
・貴樹が高校を卒業して東京に戻るシーン
5つ目のスポットは、旧種子島空港です。作中では、貴樹が高校を卒業して東京に戻るシーンで登場しています。
貴樹が東京に戻るのを空港のそばで見守っている花苗が印象的です。花苗は、貴樹が明里のことを忘れられていないことに気づいて告白できませんでした。
非常に切ないシーンであり、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。現在、空港としては使われていませんが、施設は残っているため人気の聖地巡礼スポットになっています。
まだまだある!現在も実在する『秒速5センチメートルスポット』
秒速5センチメートルの聖地巡礼スポットはまだまだあります。ここからはさらに、ファンなら訪れたいおすすめの聖地巡礼スポットを3つ紹介します。
それでは、1つずつみていきましょう。
秒速5センチメートルスポット①小山駅
1つ目のスポットは、小山駅です。作中では、貴樹が明里に会いに行く際の両毛線への乗り換えシーンで登場しています。
大雪で電車が遅れる中、やっと小山駅まで到着したものの、また雪の影響で待たされるという貴樹が可哀想に思えてくるシーンが印象的です。貴樹も1人で遠出している不安と明里を待たせている罪悪感でかなり落ち込んでいました。
また、貴樹が明里に渡す予定だった手紙をなくしてしまった場所でもあります。お蕎麦屋さんはなくなってしまったものの、作中の雰囲気を味わえるスポットです。
秒速5センチメートルスポット②種子島中央高等学校
2つ目のスポットは、種子島中央高等学校です。作中では、貴樹と花苗が通っていた高校のモデルとして登場しています。
第2話の『コスモナウト』では、学校シーンはあまりなかったものの、花苗が貴樹を待ち伏せしていた駐輪場が印象的です。校舎もほぼそのまま再現されているため、再現度の高いスポットになります。
学校のため、マナーを守って聖地巡礼しましょう。
秒速5センチメートルスポット③中山海岸
3つ目のスポットは、中山海岸です。こちらも『コスモナウト』に登場しており、花苗がサーフィンの練習を行っている海岸になります。
進路や恋愛への悩みによってスランプに陥ってしまった花苗が、再び波に乗れるようになるシーンが印象的です。花苗の強さを感じられるスポットになります。
中山海岸も再現度が高く、有名なサーフィンスポットのため、種子島を訪れた際は足を運んでみてください。
秒速5センチメートルの聖地巡礼はどのルートがおすすめ?
秒速5センチメートルの聖地巡礼スポットは、東京、栃木、鹿児島に点在しています。そのため、それぞれの地域を訪れた際に聖地巡礼するのがおすすめです。
東京では、小田急電鉄の参宮橋駅付近に聖地が集中しています。参宮橋公園周辺を訪れた後、参宮橋駅の踏切や首都高速4号新宿線下の道路にある電話ボックスに足を運んでみてください。
鹿児島県の種子島に行く際には、空か海からしか行けないため、種子島空港から行くのがおすすめです。空港からは一番近くにアイショップ石堂があります。
アイショップ石堂の後は、旧種子島空港、種子島中央高等学校、中山海岸の順に聖地巡礼するといいでしょう。中山海岸が少し離れているため注意してください。
秒速5センチメートルの登場人物
秒速5センチメートルでは、以下の3人の登場人物を中心に物語が展開していきます。
1人ずつ、人物像を見ていきましょう。
遠野貴樹(とおのたかき)
本作品の主人公。読書が好きで、おとなしい性格をしています。
同じクラスの明里とは、本好きという共通点から仲良くなり、特別な感情を抱くようになります。転勤族の親を待ち、中学2年生からは鹿児島の種子島に引っ越すことに。
明里との手紙のやりとりが終わった後も、明里のことを忘れられず悶々とした日々を過ごしている人物です。CVは、水橋研二さんが担当しています。
篠原明里(しのはらあかり)
本作品のメインヒロインで、貴樹の初恋の相手。貴樹と同様に、親が転勤族であり、小学校4年生の時に貴樹の学校に転校してきました。
内気な性格をしていますが、心を許した相手にはお茶目な姿を見せる一面を持った人物です。小学校卒業を機に栃木へ引っ越します。
大人になった明里は、貴樹とは別の男性と結婚しています。CVは、子供の頃は近藤好美さん。大人になってからは、尾上綾華さんが担当しています。
澄田花苗(すみだかなえ)
第2話『コスモナウト』のヒロイン。中学の時に引っ越してきた貴樹を好きになり、猛勉強して同じ高校に通うような一途な人物です。
明るい性格で、姉の影響でサーフィンをやっています。高校の時には、進路や恋愛の悩みからサーフィンでスランプに陥ってしまうことも。
しかし、貴樹と話すことで迷いが消え、スランプを克服します。CVは、花村怜美さんが担当です。
まとめ
秒速5センチメートルは、日常に寄り添った現実(リアル)を表現した作品です。見る度に違った感じ方、違ったおもしろさがあります。
また、映画の後日談は漫画などで楽しむことができます。興味のある方はぜひ読んでみてください。今回紹介した聖地巡礼におすすめのスポットは以下の5つです。
- 参宮橋踏切
- 参宮橋公園周辺
- 岩舟駅
- アイショップ石堂
- 旧種子島空港
その他にも、小山駅や種子島中央高等学校、中山海岸など、様々なスポットがありますので足を運んでみてください。秒速5センチメートルの幻想的な世界観を聖地巡礼で体感してみましょう。