雲のむこう、約束の場所の聖地巡礼スポット5選!舞台の青森県を中心に紹介
『雲のむこう、約束の場所』は、2004年に公開された新海誠監督による長編アニメーション映画です。新海誠監督が初めて手がけた長編映画作品であり、第59回毎日映画コンクールでは『アニメーション映画賞』を受賞しました。
『雲のむこう、約束の場所』の魅力は、新海誠監督ならではの幻想的な世界観と映像美です。舞台設定や展開に少し難解な部分があるものの、物語の終盤になるにつれて引き込まれていく内容となっています。
そんな『雲のむこう、約束の場所』の主な舞台は、青森県です。青森県には、作中に描かれたスポットが多くあり、ヒロキたちのいた世界観を味わえます。
そこで本記事では、厳選した『雲のむこう、約束の場所』の聖地巡礼スポット5選を紹介します。聖地巡礼に興味のあるアニメファンの方は、ぜひ参考にしてください。
雲のむこう、約束の場所はどんな作品?
『雲のむこう、約束の場所』は、世界の謎を背負った1人の少女を救うために葛藤する、2人の少年の姿を描いた物語です。舞台は、津軽海峡を挟んで南北に分断された日本。
米軍統治下の青森に暮らす2人の少年・ヒロキとタクヤは、ある約束をしていました。それは、ユニオン占領下の北海道に建てられた謎の塔に自力で行くこと。
謎の塔へ行くためにアルバイトをしながら飛行機を組み立てるヒロキとタクヤ。するとある日、2人の工場に同級生のサユリがくることに。
ヒロキとタクヤの謎の塔へ行く計画を知ったサユリ。いつしか2人の約束は3人の約束になっていました。
しかし、飛行機の完成が間近に迫った中学3年の夏、サユリは理由を告げることなく転校してしまいます。3人の約束はうやむやになり、中学の卒業を機にヒロキとタクヤはバラバラの道を歩むことに。
しかし、その3年後、ヒロキとタクヤはサユリの転校の真実を知ることになります。サユリのために再び集まった、2人の少年の葛藤する姿が描かれた作品です。
雲のむこう、約束の場所の聖地巡礼スポット
『雲のむこう、約束の場所』の主な舞台は、青森県です。作中には青森県の実在しているスポットが多く描かれており、作品の世界観が味わえます。
ここからは、厳選した『雲のむこう、約束の場所』の聖地巡礼スポットを紹介していきます。今回紹介するのは以下の5つのスポットです。
ヒロキとタクヤ・サユリが通う学校の最寄り駅である南蓬田駅のモデル
サユリが近頃みる不思議な夢の話をタクヤにした場所
蝦夷製作所の最寄駅のモデル
『雲のむこう、約束の場所』のキービジュアルに使われているスポット
物語の終盤でヴェラシーラが塔に向かって飛び立つシーンで登場しているスポットのモデル
それでは1つずつみていきましょう。
雲のむこう、約束の場所の聖地①蟹田駅
・物語の冒頭でヒロキとタクヤが話しているシーン
1つ目のスポットは、蟹田駅です。蟹田駅は、ヒロキとタクヤ・サユリが通っている学校の最寄り駅である南蓬田駅のモデルになります。
物語の冒頭でヒロキとタクヤが話しているシーンや、ヒロキとサユリが一緒に下校するシーンなど、作中で度々登場しているスポットです。駅のホームや階段など、再現度が高く描かれています。
また、蟹田駅から南方にある2つ目の踏切は、ヒロキとタクヤ・サユリが蝦夷製作所へ向かう際に通った踏切のモデルです。海の方へ向かうと3人が通った堤防もあるため、ぜひ訪れてみましょう。
雲のむこう、約束の場所の聖地②青森駅
・サユリが近頃みる不思議な夢の話をタクヤにしたシーン
2つ目のスポットは、青森駅です。青森駅は、タクヤとサユリが本屋で偶然会った後、帰宅するシーンで登場しています。
サユリが近頃みる不思議な夢の話をタクヤにしたシーンであり、印象に残っている方も多いでしょう。また、青森駅はタクヤがサユリを飛行機を作っている工場に誘う場所でもあります。
物語が展開していくきっかけの場所になっています。
雲のむこう、約束の場所の聖地③三厩駅
・ヒロキとタクヤ・サユリが蝦夷製作所へ向かうシーン
3つ目のスポットは、三厩駅です。三厩駅は、蝦夷製作所の最寄駅のモデルになります。
ホームから改札へ向かう途中にある坂が特徴的な三厩駅は、ヒロキとタクヤ・サユリが蝦夷製作所へ向かう際に描かれています。改札を出ると、ヒロキが蝦夷製作所へ向かう際に登場した駐輪場もあるため、ぜひ寄ってみましょう。
雲のむこう、約束の場所の聖地④今別駅
・サユリがヒロキと別れたあとに線路の上を歩いているシーン
4つ目のスポットは、今別駅です。今別駅は、『雲のむこう、約束の場所』のキービジュアルに使われているスポットになります。
今別駅から三厩駅方面の風景がキービジュアルで描かれているスポットです。また、今別駅を北に進んでいくと、中学を卒業した3年後にヒロキとタクヤが再会した高架下もあります。
以前、今別駅には作中に描かれていた伊藤食堂もありましたが、現在は取り壊されて見られなくなっています。
雲のむこう、約束の場所の聖地⑤階段国道
・ヴェラシーラが塔に向かって飛び立つシーン
5つ目のスポットは、階段国道です。階段国道は、物語の終盤でヴェラシーラが塔に向かって飛び立つシーンで登場しているスポットのモデルになります。
作中に描かれているのは、国道階段の下側です。国道階段は日本で唯一、車が通れない国道として有名なスポットです。
龍飛埼灯台からは津軽海峡から北海道も望める美しい景色が見られます。
雲のむこう、約束の場所の聖地巡礼はどのルートがおすすめ?
『雲のむこう、約束の場所』の聖地巡礼は、青森駅からスタートするのがおすすめです。青森駅から北上して、蟹田駅・今別駅・三厩駅・国道階段の順に訪れてみましょう。
蟹田駅を訪れた際には、ヒロキとタクヤ・サユリが蝦夷製作所へ向かう際に通った踏切や堤防に寄ってみてください。また、今別駅では、ヒロキとタクヤが3年ぶりに再開した高架下を訪れるのがおすすめです。
最後に国道階段で津軽海峡の景色を楽しんで聖地巡礼は終了です。
雲のむこう、約束の場所の登場人物
『雲のむこう、約束の場所』は、以下の3人の登場人物を中心に物語が展開していきます。
1人ずつ人物像をみていきましょう。
藤沢浩紀(ふじさわひろき)
本作品の主人公。明るく素直な性格をした人物です。
中学では弓道部に所属しており、クラスメイトのサユリに恋心を抱いています。サユリの転校をきっかけに、少しずつ内向的な性格になっていきます。
高校になって、サユリの転校の真実を知り、サユリを眠りから目覚めさせるために奔走していくことに。CVは、俳優の吉岡秀隆さんが担当しています。
白川拓也(しらかわたくや)
ヒロキの親友であり、いつも冷静で大人びた性格の人物です。
中学ではスピードスケートをしており、優しい性格もあって女子からも人気があります。ヒロキと同様にサユリに恋心を抱いています。
高校進学後は、アーミーカレッジでユニオンの塔の研究に没頭している優秀な人物です。CVは、俳優の萩原聖人さんが担当しています。
沢渡佐由理(さわたりさゆり)
本作品のヒロイン。明るい性格をした美少女であり、勉強も運動もできる優秀な人物です。
ヒロキとタクヤが塔へ行くための飛行機を作っていることに興味を持ち、2人と共に行動するようになります。また、ヒロキに恋心を抱いている人物です。
しかし、中学3年生の夏に原因不明の覚醒障害を発症し、青森から東京に転校することに。CVは、山田くんと7人の魔女の佐々木凛や、パワーパフガールズのバブルスの声を担当している南里侑香さんです。
まとめ
『雲のむこう、約束の場所』は、幻想的な世界観と映像美が魅力であり、物語の終盤になるにつれて引き込まれていく作品です。青森に足を運べば、作中の幻想的な世界観を味わえます。
今回紹介した聖地巡礼におすすめのスポットは以下の5つです。
- 蟹田駅
- 青森駅
- 三厩駅
- 今別駅
- 階段国道
聖地巡礼で『雲のむこう、約束の場所』の世界観を現実世界で体感してみましょう。