天気の子の聖地巡礼スポット10選!舞台となった東京・新宿を中心に紹介
『天気の子』は、2019年に公開された新海誠監督による長編アニメーション映画です。前作の『君の名は。』に続き、圧倒的な映像美とユニークな世界観の物語は多くの反響を呼びました。
ラストの意外な展開におもしろいと感じた方も少なくないでしょう。また、『君の名は。』の三葉と瀧が登場し、二人のその後が描かれていることも魅力のひとつです。
そんな『天気の子』の主な舞台となっているのは、東京の新宿です。新宿には陽菜が働いていたマクドナルドや天気の巫女となった神社のモデルがあり、作中の世界観を楽しめます。
そこで本記事では、厳選した『天気の子』の聖地巡礼スポット10選を紹介します。聖地巡礼に興味のあるアニメファンの方は、ぜひ参考にしてください。
天気の子はどんな作品?
天気の子は、離島から東京に家出してきた少年と天気の巫女の力を持つ少女が、運命に翻弄されながら自らの生き方を選択していく物語です。主人公は、離島の実家から家出して東京にやってきた高校生の森嶋帆高(もりしまほだか)。
帆高は初めての都会に苦労するも、フェリーで出会った須賀圭介に拾われ、オカルト雑誌のライターとして働くことになります。都会での生活にも慣れ始めたある日、帆高は「祈ることで天気を晴れにできる力」を持つ少女・天野陽菜(あまのひな)と出会います。
陽菜と出会った帆高は、雨で困る人たちを救う「晴れ女ビジネス」を始めることに。評判が評判を呼び、順調にビジネスを展開していく帆高と陽菜。
しかし、力を使いすぎた陽菜の身に変化が起こり始めます。天気の巫女としての運命に抗う少年少女の姿を描いた物語です。
天気の子の聖地巡礼スポット10選
『天気の子』の主な舞台となっているのは、東京の新宿です。しかし、新宿以外にも東京を中心にさまざまなスポットが登場しています。
ここからは、厳選した『天気の子』の聖地巡礼スポットを紹介していきます。今回紹介するのは以下の10個のスポットです。
陽菜が天気の巫女の力を宿すきっかけとなった神社のある廃ビルのモデル
陽菜が天気の巫女の力を授かった神社のモデル
帆高が須賀に名刺を渡された場所のモデル
帆高が野良猫のアメに出会ったビルのモデル
陽菜のバイト先のモデル
陽菜の家に向かう際に通る坂道のモデル
帆高たちが「晴れ女ビジネス」の初仕事をしたフリマ会場のモデル
神宮外苑花火大会の日に陽菜が力を使用したビルの屋上のモデル
帆高が陽菜にあげる誕生日プレゼントの相談を凪にしていた場所のモデル
「晴れ女ビジネス」最後の依頼で須賀と娘の萌花が遊んでいた公園のモデル
それでは1つずつみていきましょう。
天気の子の聖地①代々木会館
・帆高が初めて陽菜の力を見るシーン
1つ目のスポットは、代々木会館です。代々木会館は、陽菜が天気の巫女の力を宿すきっかけとなった神社のある廃ビルのモデルになります。
作中の冒頭からクライマックスまで、物語を通して度々登場するスポットであり、印象に残っている方がほとんどでしょう。
物語における非常に重要なスポットではあるものの、代々木会館はすでに取り壊されており、現在はプレンジ代々木という建物になっています。
天気の子の聖地②朝日稲荷神社
・陽菜が天気の巫女の力を授かったシーン
2つ目のスポットは、朝日稲荷神社です。朝日稲荷神社は、陽菜が天気の巫女の力を授かった神社のモデルになります。
作中の神社がある建物のモデルは代々木会館ですが、屋上部分だけ朝日稲荷神社がモデルとなっています。代々木会館はすでに取り壊されているものの、神社だけであれば見られるため、ぜひ足を運んでみましょう。
天気の子の聖地③竹芝客船ターミナル
・帆高が東京に家出してくるシーン
3つ目のスポットは、竹芝客船ターミナルです。竹芝客船ターミナルは、離島から東京に家出してきた帆高が須賀に名刺を渡された場所のモデルになります。
作中で帆高が乗っていたフェリーは、伊豆諸島と東京をつなぐ「さるびあ丸」がモデルです。さるびあ丸には、須賀に命を救われた帆高が食事をご馳走していた食堂なども実際にあります。
天気の子の聖地④アタミビル
・スカウトマンに連れていかれそうになる陽菜を帆高が助けたシーン
4つ目のスポットは、アタミビルです。アタミビルは、東京に来て仕事が見つからずに困っていた帆高が野良猫のアメに出会ったビルのモデルになります。
また、帆高が拳銃を見つけたシーンや、スカウトマンに連れていかれそうになる陽菜を帆高が助けたシーンで登場したスポットです。再現度も高くなっており、作中の世界観を味わえます。
天気の子の聖地⑤マクドナルド西武新宿駅前店
・陽菜が帆高にハンバーガーを差し入れしたシーン
5つ目のスポットは、マクドナルド西武新宿駅前店です。マクドナルド西武新宿駅前店は、陽菜のバイト先のモデルになります。
マクドナルド西武新宿駅前店の特徴的な外観が忠実に再現されており、すぐにどこかわかった方も少なくないでしょう。作中では、3日間夕食が水のみだった帆高を見かねて、陽菜がハンバーガーを差し入れしたシーンが印象的です。
天気の子の聖地⑥田端駅南口
・物語のラストで帆高と陽菜が再会するシーン
6つ目のスポットは、田端駅南口です。田端駅南口周辺は、陽菜の家に向かう際に通る坂道のモデルになっています。
力を使いすぎた陽菜が天気の巫女としての代償を払うシーンや、物語のラストで帆高と陽菜が再会するシーンで登場したスポットです。物語における重要なシーンで登場している場所であり、天気の子ファンの方なら一度は訪れたい聖地といえます。
天気の子の聖地⑦お台場海浜公園展望デッキ
・「晴れ女ビジネス」の初仕事シーン
7つ目のスポットは、お台場海浜公園展望デッキです。お台場海浜公園展望デッキは、帆高たちが「晴れ女ビジネス」の初仕事をしたフリマ会場のモデルになります。
初仕事での成功をきっかけに「晴れ女ビジネス」の依頼が急増していくことに。また、作中には近くにある出会い橋も登場しています。あわせて訪れてみましょう。
天気の子の聖地⑧六本木ヒルズ屋上スカイデッキ
・神宮外苑花火大会のシーン
8つ目のスポットは、六本木ヒルズ屋上スカイデッキです。六本木ヒルズ屋上スカイデッキは、神宮外苑花火大会の日に陽菜が力を使用したビルの屋上のモデルになります。
天気の子はどのシーンも高い作画クオリティが魅力ですが、特に花火大会のシーンは圧巻でした。残念ながら、屋上スカイデッキは2024年4月に運用方針の変更に伴い、一般営業を終了しています。
天気の子の聖地⑨堅川河川敷公園フットサル場
・帆高が陽菜にあげる誕生日プレゼントの相談を凪にしていたシーン
9つ目のスポットは、堅川河川敷公園フットサル場です。堅川河川敷公園フットサル場は、帆高が陽菜にあげる誕生日プレゼントの相談を凪にしていた場所のモデルになります。
出会った当初は帆高のことをよく思っていなかった凪が、帆高を認めていることがわかるシーンが印象的です。帆高も凪のことを信頼しており、もらったアドバイスをもとにプレゼントを買いに行きます。
プレゼントを買った場所が『君の名は。』に登場する三葉の職場であったのは、運営の粋な計らいでした。
天気の子の聖地⑩芝公園
・夏美が陽菜に天気の巫女の末路を話したシーン
最後のスポットは、芝公園です。芝公園は、「晴れ女ビジネス」の最後の依頼で、須賀と須賀の娘・萌花が遊んでいた公園のモデルになります。
また、須賀と夏美が伯父と姪の関係であることがわかったり、夏美が陽菜に天気の巫女の末路を話したスポットです。物語の展開が早まるきっかけとなったスポットと言えるでしょう。
まだまだある!現在も実在する『天気の子スポット』
天気の子の聖地巡礼スポットはまだまだあります。ここからはさらに、ファンなら訪れたいおすすめの以下の3つのスポットを紹介していきます。
1つずつみていきましょう。
天気の子スポット①JR東京総合病院
1つ目のスポットは、JR東京総合病院です。JR東京総合病院は、陽菜の母親が入院していた病院のモデルになります。
陽菜が病室から廃ビルの屋上にある神社を見つけたことがきっかけで天気の巫女の力を宿すため、印象に残っている方も多いでしょう。廃ビルのモデルとなった代々木会館があった場所からも近く、地理的にも再現度が高くなっています。
病院のため、聖地巡礼の際にはマナーに注意しましょう。
天気の子スポット②ドコモタワー
2つ目のスポットは、ドコモタワーです。ドコモタワーは、陽菜が天気の巫女の力を使って晴れを呼び寄せるシーンで新宿の街並みが描かれる際に度々登場しています。
新宿を代表するシンボル的な存在であり、新海誠監督の他の作品である、『言の葉の庭』や『君の名は。』でも使われているスポットです。新宿を訪れた際には、ぜひドコモタワーを眺めてみましょう。
天気の子スポット③神津島
3つ目のスポットは、神津島です。神津島は、帆高の出身地のモデルになっています。
帆高が高校を卒業した後、後輩に呼び出されたスポットも実際にあり、作中の世界観を感じられるスポットです。告白かと思いきやの展開に笑ってしまった方も少なくないでしょう。
神津島は伊豆七島のひとつであり、美しい景色が見られるため、純粋な観光にもおすすめです。
天気の子の聖地巡礼はどのルートがおすすめ?
天気の子の聖地巡礼は、代々木駅からスタートするのがおすすめです。まずは、代々木会館があった場所を経由して、JR東京総合病院を目指しましょう。
JR東京総合病院を後にしたら、新宿方面へ向かいます。マクドナルド西武新宿駅前店やアタミビルを訪れるといいでしょう。また、代々木・新宿ではドコモタワーも見えるため、眺めながら散策するのがおすすめです。
続いて、六本木ヒルズを経由して、芝公園へ向かいます。芝公園で一休みしたら、朝日稲荷神社やお台場海浜公園に行ってみましょう。
最後に、田端駅にある帆高と陽菜が再会した坂を訪れて聖地巡礼は終了です。神津島は東京から距離が離れているため、別の機会に足を運んでみてください。
天気の子の登場人物
『天気の子』は、以下の5人の登場人物を中心に物語が展開していきます。
1人ずつ人物像をみていきましょう。
森嶋帆高(もりしまほだか)
本作品の主人公であり、離島の実家から家出して東京にやってきた高校生。普段の生活に嫌気が刺し、変化を求めて都会にやってきます。
東京に来る際にフェリーで出会った須賀圭介に助けを求めて、オカルト雑誌のライターとして働くことに。ある日、天野陽菜と出会うことで、人生に大きな変化が訪れます。
CVは、醍醐虎汰朗さんが担当です。
天野陽菜(あまのひな)
本作品のヒロインであり、祈ることで天気を晴れにできる「天気の巫女」の力を持つ少女。母親を亡くし、アルバイトをしながら弟と二人で暮らしています。
帆高と出会った際には自らのことを18歳と言っていたものの、実は中学3年生。中学生ながらも、弟を守るために懸命に生きている人物です。
CVは、森七菜さんが担当しています。
須賀圭介(すがけいすけ)
小さな編集プロダクションを営んでいるライター。東京行きのフェリーで帆高と出会い、仕事がなく困っていた帆高に仕事を与える人物です。
とある事情で娘と別々に暮らしており、一緒に暮らすために奔走しています。CVは、俳優の小栗旬さんが担当です。
夏美(なつみ)
須賀の事務所で働く女子大生。明るく人当たりの良い性格をしており、初めてのライター業で戸惑う帆高をサポートする人物です。
また、探究心・好奇心旺盛な一面もあり、帆高と共に愛車のカブで取材に駆けずり回っています。CVは、女優の本田翼さんが担当です。
天野凪(あまのなぎ)
陽菜の弟の小学生。小学生とは思えない大人びた振る舞いをしており、女の子からも人気のある人物です。
また、姉想いの人物でもあります。帆高のことを初めは警戒していたものの、次第に仲良くなり、帆高から先輩と呼ばれています。CVは、吉柳咲良さんが担当です。
まとめ
天気の子は、前作『君の名は。』を越える映像美とハッピーエンドとはいえない独特なラストが魅力の作品です。東京の新宿や田端などに足を運べば作中の世界観を身近に感じられるでしょう。
今回紹介した聖地巡礼におすすめのスポットは以下の10個です。
- 代々木会館
- 朝日稲荷神社
- 竹芝客船ターミナル
- アタミビル
- マクドナルド西武新宿駅前店
- 田端駅南口
- お台場海浜公園展望デッキ
- 六本木ヒルズ屋上スカイデッキ
- 堅川河川敷公園フットサル場
- 芝公園
他にも、JR東京総合病院やドコモタワー、神津島など、さまざまなスポットがありますので足を運んでみてください。天気の子の世界観を現実世界で体感してみましょう。