聲の形の聖地巡礼スポット8選!舞台となった岐阜県大垣市を中心に紹介
聲の形は、2016年に公開された京アニによるアニメーション映画作品です。耳の聞こえない少女と、自らの過去に向き合う少年の心の葛藤が描かれた本作品は、今も多くの人に親しまれています。
聲の形の魅力は、京アニならではの作画の美しさや少年少女の繊細な心の動きを描く表現力です。実際にご覧になった方は、聲の形の世界観に引き込まれたことでしょう。
そんな聲の形の主な舞台は、岐阜県の大垣市です。大垣市には、将也と硝子が鯉に餌をあげていたスポットや手話教室があった場所のモデルなどがあります。足を運んでみれば、聲の形の世界観を感じられるでしょう。
そこで本記事では、厳選した聲の形の聖地巡礼スポット8選を紹介します。聖地巡礼に興味のあるアニメファンの方は、ぜひ参考にしてください。
聲の形はどんな作品?
聲の形は、大今良時先生の『聲の形』が原作となったアニメーション映画作品です。主人公は退屈することを何よりも嫌う少年・石田将也。
ガキ大将だった小学生の将也は、転校してきた先天性の聴覚障害を持つ少女・西宮硝子に興味を持ちます。『筆談用ノート』でクラスメイトと交流しようとする硝子を、いじめるようになる将也たち。
そんなある日、硝子の補聴器が何度も紛失・故障したことで学級会が開かれます。犯人とされた将也は、その日を境にいじめられる立場になり、周囲から孤立し、心を閉ざしてしまうことに。
高校生になり、罪悪感が消えない将也は5年の月日を経て、硝子の元を訪れます。5年の月日を経て再会する、耳の聞こえない少女と自らの過去に向き合う少年の揺れ動く心情を描いた物語です。
聲の形の聖地巡礼スポット8選
聲の形の主な舞台は、岐阜県大垣市です。作者の大今良時先生が大垣市出身ということもあり、作中には大垣市の風景が多く描かれています。
大垣市は、市内各所に豊富で良質な地下水が湧き出ていることから、水の都と呼ばれている場所です。ここからは、厳選した聲の形の聖地巡礼スポットを紹介していきます。今回紹介するのは以下の8つのスポットです。
高校生になった将也と硝子が再会した手話教室が開かれている場所のモデル
将也と硝子が鯉に餌をあげていた橋のモデル
将也が姪のマリアを保育園に迎えに行った帰りに訪れた公園のモデル
将也と硝子が小学校のクラスメイトである佐原を探しに行くシーンで登場した駅のモデル
植野がバイト先のビラ配りをしていた際に、将也と再会した場所のモデル
硝子が将也にプレゼントを渡し、告白した場所のモデル
将也が硝子を遊びに誘った際に登場した滝のモデル
将也が硝子や永束、植野たちと訪れた遊園地のモデル
それでは1つずつみていきましょう。
聲の形の聖地①大垣市総合福祉会館
・高校生になった将也と硝子が再会したシーン
1つ目のスポットは、大垣市総合福祉会館です。大垣市総合福祉会館は、高校生になった将也と硝子が再会した手話教室が開かれている場所のモデルになります。
作中では、将也が硝子の元を訪れる際に度々登場しているスポットです。将也と硝子が2人で話しているのを、永束くんと硝子の妹・結弦が見ていたベランダも実際にあります。
また、総合福祉会館の入り口なども再現度が高くなっているためおすすめです。
聲の形の聖地②美登鯉橋
・将也と硝子が鯉に餌をあげているシーン
2つ目のスポットは、美登鯉橋です。美登鯉橋は、将也と硝子が鯉に餌をあげていた橋のモデルとなります。
聲の形において、最も印象的な場所といっても過言ではない非常に有名な聖地です。美登鯉橋は水門川の四季の広場にあります。
四季の広場には、祖母を亡くした結弦が泣いていた滝のトンネルもあるため、ぜひ訪れてみましょう。
聲の形の聖地③大垣公園
・将也が姪のマリアを保育園に迎えに行った帰りに公園を訪れたシーン
3つ目のスポットは、大垣公園です。大垣公園は、将也が姪のマリアを保育園に迎えに行った帰りに訪れた公園のモデルになります。
また、将也が家出して遊具の中で寝ていた結弦を見つけた場所でもあります。非常に再現度が高くなっているため、結弦の真似をして遊具の中で写真を撮ってみるのもおすすめです。
聲の形の聖地④JR大垣駅
・将也と硝子が小学校のクラスメイトである佐原を探しに行くシーン
4つ目のスポットは、JR大垣駅です。JR大垣駅は、将也と硝子が小学校のクラスメイトである佐原を探しに行くシーンで登場した駅のモデルになります。
また、JR大垣駅の近くには、将也と硝子が小学校のクラスメイト・植野に再会したシーンなどで登場した大垣駅通りの商店街があります。郭町横断歩道が植野に再会した交差点のため、あわせて訪れてみましょう。
聲の形の聖地⑤金町8丁目交差点
・植野がバイト先のビラ配りをしていた際に、将也と再会したシーン
5つ目のスポットは、金町8丁目交差点です。金町8丁目交差点は、植野がバイト先『ニャンニャン倶楽部』のビラ配りをしていた際に、将也と再会した場所のモデルになります。
周囲の風景も忠実に再現されているため、足を運べばすぐにどの場所かわかるでしょう。作中にも描かれていたみずほ銀行が目印です。
金町8丁目交差点は大垣市ではなく、岐阜市にあるため注意してください。
聲の形の聖地⑥新大橋
・硝子が将也に告白したシーン
6つ目のスポットは、新大橋です。新大橋は、硝子が将也にプレゼントを渡し、告白した場所のモデルになります。
硝子が必死に将也への想いを伝えるものの、なかなか伝わらず、もどかしさを感じるシーンです。新大橋は大垣駅通りの南北のほぼ中央、水門川にかかる橋です。大垣駅から近いため、あわせて寄ってみてください。
聲の形の聖地⑦養老の滝
・将也と硝子が2人で遊びにいったシーン
7つ目のスポットは、養老の滝です。養老の滝は、将也が硝子を遊びに誘った際に登場した滝のモデルになります。
養老の滝は、『日本の滝百選』に選ばれるほどの名所です。また、養老の滝がある『養老公園』にはこどもの国やスポーツ施設もあり、純粋な観光にもおすすめのスポットです。
近くには、作中に描かれた養老駅もあります。養老駅には作中と同様にひょうたんがぶら下がっており、聲の形の世界観を感じられます。
聲の形の聖地⑧ナガシマスパーランド(三重県)
・将也が硝子や永束、植野たちで遊園地を訪れるシーン
8つ目のスポットは、ナガシマスパーランドです。ナガシマスパーランドは、将也が硝子や永束、植野たちと訪れた遊園地のモデルになります。
小学校での出来事があって以来、心を閉ざしていた将也が5年ぶりに楽しいと感じられたシーンのため、印象に残っている方も多いでしょう。作中に登場したジェットコースターや観覧車などに乗ってみるのもおすすめです。
聲の形の聖地巡礼はどのルートがおすすめ?
聲の形の聖地巡礼は、岐阜駅からスタートするのがおすすめです。岐阜駅から金町8丁目交差点に向かった後、大垣駅を目指しましょう。
大垣駅の近くには、聖地巡礼スポットが多くあります。大垣駅から新大橋、大垣公園、美登鯉橋、大垣市総合福祉会館の順で訪れるのがおすすめです。
大垣市での聖地巡礼を済ませたら、養老駅に向かいます。最後に養老の滝へ足を運んで、聖地巡礼は終了です。ナガシマスパーランドは三重県にあり、距離が離れているため、日を分けて訪れてみるのがおすすめです。
以下では、三重県に聖地がある作品を紹介しています。あわせてご覧ください。
聲の形の登場人物
聲の形は、以下の8人の登場人物を中心に物語が展開していきます。
- 石田将也(いしだしょうや)
- 西宮硝子(にしみやしょうこ)
- 西宮結弦(にしみやゆづる)
- 永束友宏(ながつかともひろ)
- 植野直花(うえのなおか)
- 佐原みよこ(さはらみよこ)
- 川井みき(かわいみき)
- 真柴智(ましばさとし)
1人ずつ人物像をみていきましょう。
石田将也(いしだしょうや)
本作品の主人公の高校三年生。小学生の頃はガキ大将でしたが、硝子へのいじめをきっかけに周囲から孤立してしまうことに。
以来、孤独や自己嫌悪と闘いながら日々を過ごしています。5年ぶりの硝子との再会をきっかけに、少しずつ過去に向き合えるようになっていきます。
ガキ大将だった頃とは打って変わって、心の優しい少年です。CVは入野自由さんが担当しています。
西宮硝子(にしみやしょうこ)
本作品のヒロインで、先天性の聴覚障害を持つ高校三年生。小学生の頃に転校してきたことで、将也と出会います。
コミュニケーションの困難や失敗を経験しながらも、日々懸命に努力している人物です。よく手話教室の近くの橋で鯉にパンをあげています。
5年ぶりに訪ねてきた将也を快く受け入れ、友達として接するように。CVは、早見沙織さんが担当しています。
西宮結弦(にしみやゆづる)
硝子の妹で、中学生。少年のような外見をしており、将也と永束くんには最初少年だと勘違いされていました。
大好きな姉のことを守るために、自分のことを「オレ」と呼び、周囲には強くふるまっています。いつも強気な発言をしていますが、家族のことを大切にしており、心優しい人物です。
CVは、悠木碧さんが担当しています。
永束友宏(ながつかともひろ)
将也の高校のクラスメイトであり、高校で初めてできた友達、モコモコ頭とぽっちゃり体型という特徴的な外見をしています。
学校の生徒に絡まれているところを将也に助けられたことから、仲良くなっていきます。将也のことは「やーしょー」と呼び、いつも行動を共にしている人物です。
CVは、小野賢章さんが担当しています。
植野直花(うえのなおか)
小学校時代の将也と硝子のクラスメイト。クラスの仲良しグループではリーダー的存在であり、気の強さと口の悪さから周囲とぶつかることの多い人物です。
硝子のことも嫌っており、高校生になってからも度々ケンカしています。しかし、将也が入院した際に毎日看病をしたり、硝子のために手話を覚えたりと、優しい一面も。
CVは、金子有希さんが担当しています。
佐原みよこ(さはらみよこ)
小学校時代の将也と硝子のクラスメイトであり、そばかすが特徴の優しい人物です。高校生になって将也たちと再会を果たします。
小学生の頃は植野からの嫌がらせによって不登校になるものの、モデルのようなスタイルの良さを生かすことで自信が持てるように。硝子のことをずっと気にしており、再会してからはいつも仲良くしています。
CVは、石川由依さんが担当です。
川井みき(かわいみき)
小学校時代の将也と硝子のクラスメイト。小・中・高と学級長を務めるほど真面目で正義感が強い優等生。
将也とは高校でもクラスメイトであり、小学校での出来事があった後も普通に接する人物です。また、将也と真柴くんが友達になるきっかけを作った人物でもあります。
CVは、潘めぐみさんが担当しています。
真柴智(ましばさとし)
高校での将也のクラスメイト。頭もよく、容姿も整った人物です。将也に興味を持ち、川井の協力もあって友達になります。
正義感が強く優しい性格をしており、川井と将也がぶつかった際にも間に入ってくれる人物です。将也とも比較的すぐ打ち解けることから、永束くんからは少し嫉妬されています。
CVは、豊永利行さんが担当しています。
まとめ
聲の形は、公開から月日が経った今も多くの人に親しまれている作品です。なくならない「いじめ」について再度考えさせてくれる作品であり、多くの学びがある内容になっています。
作中に登場するスポットはどれも再現度が高くなっており、非常におすすめです。今回紹介した聖地巡礼におすすめのスポットは以下の8つです。
- 大垣市総合福祉会館
- 美登鯉橋
- 大垣公園
- JR大垣駅
- 金町8丁目交差点
- 新大橋
- 養老の滝
- ナガシマスパーランド(三重県)
ぜひ、岐阜県に足を運んで、聲の形の世界観を現実世界で体感してみましょう。